いじめがエスカレートするということを示す「ミルグラム実験」!子どもが被害者になったらすぐ転校させないと手遅れに!?
自分の子どもが学校でいじめられたとき…あなたはどうしますか?
最近は「無理に学校に行かなくてもいい」ということが言われるようになったので救われている子どもも多いかと思いますが、一昔前は「いいから学校にいけ!」という親が非常に多かったと思います。
あなたはどうですか?今でも子どもに「社会勉強だ!自分でどうにかしろ!」と、そういいますか?
そんなあなたに、身の毛もよだつ実験「ミルグラム実験」のことをお教えします。この実験のことを知れば、無理に学校に行かせることがどれだけ子どもにとってむごたらしい事かが分かると思います。
ミルグラム実験とは
この実験はあのイェール大学で行われた心理実験です。
登場するのは「教師役」「生徒役」そして「権威ある学者」の三名です。
教師役の人は生徒役の人に用意された問題を出します。生徒役の人が問題を間違えると、教師役の人はスイッチを押します。すると生徒役の人に電流が流れるという仕組みです。
この電流は最初は微弱なものですが、押すたびに強くなっていきます。
- うめき声をあげる
- 絶叫する
- 金切り声をあげる
- 必死に実験の中止をお願いする
- …
- 無反応になる
というレベルに変わっていきます。
さて、この実験を続けていって電流が強くなると、大半の先生役の人は 苦しむ生徒役の姿を見て「もうやめましょう」ということでしょう。
でも、それを聞いた「権威ある学者」はこの実験は重要な実験だから続けるように、と言います。
さて、あなたが教師役ならばどうしますか?
…
…
この実験を行った結果、2/3の人間が「最高レベルの電流」まで生徒に流したそうです。
人は、残酷なことでも権威のある人間から「大丈夫だからやれ」といわれるとそれを執行するものなのです。
しかも、被験者の中には「次第に絶叫する生徒役の姿を見て楽しむようになっていった」という人間も少なからずいたとか…
日本のいじめの構造と酷似した実験内容
これは「いじめ」がクラスでおこなわれる構造と酷似しています。
いじめにはターゲットになってしまった被害者生徒と、主犯となる横暴な生徒(大抵クラスのボス)がいます。そして、いじめは「教室ぐるみかグループ」によって行われます。
そう、「ミルグラム実験」にあてはめると
電流を流される生徒役:いじめ被害者
残酷なことを実行する教師役:クラスの生徒の2/3
命令する権威ある学者役:主犯・いじめっこ・ボス
です。
この記事を読んでいる人のほとんどは学生生活を経験しているはずなので考えてみてください。あなたのクラスやグループ・職場などでいじめがあったとき、主犯の人に命令されていじめに加担する割合はどうですか?
この実験はアメリカで行われました。従順で長いものには巻かれろ主義の日本人だと2/3では済まないようにも感じます。
結論:人の残酷さは止められないのですぐに逃げた方がいい
どうでしょうか?
よく加害者グループが「ふざけていただけ」というのを聞くと思います。
その本当のところは「ミルグラム実験」でしめされたように、「容赦のない主犯」と、それにつられてエスカレートして残酷になるその他大勢という構図のように思われます。
「子どもがそんな残酷なわけがない!」という方は、自分が子どもの頃の加減の知らなさ、残酷さを覚えていないのかもしれません。
人の人格は10歳までに一度固まるものだと言います。
子ども同士で学びあって人が変わるのはせいぜい10歳ということですね。ちょうどいじめが苛烈になる小学校中高学年くらいということです。
私の記憶でも 子ども同士でなんとかできたのはせいぜい小学校1、2年くらいかなとおもいます。
どうぞ、あなたの子どもが被害にあった場合は速やかに手を打ってあげてください。
また、あなたの子どもが「○○ちゃんがいじめられてる」とあなたに告げた場合は速やかに学校に対処させるようにしてください。そうでないと、いつあなたの子どもが「教師役」の加害者にさせられるかわかりません。